紐1本で思考の暴走を防ぐ「紐ヨガ」

本日は、紐ヨガのミニ解説をお届けします。

これまでのフィットネスに期待されることは、動くことによる発散でした。しかし今は逆、静けさです。

アルゴリズムによる評価経済の社会で生きる私たちの健康基準は、筋肉ではなく「脳」、思考です。

自分の言動が「いいね」で評価される社会で、思考を使わずに生きることはできません。

どうやったら共感が得られるか、承認してもらえるか。常に、頭が戦略でいっぱいでしょう。

この状態だからこそ、思考を鎮め、脳を休ませ、
身体で静寂を感じることが必要なのです。

疲れ切って思考が働かない、という静けさではなく神経が鎮まり脳が休まることで思考が静かになる、という静寂です。

この「静寂」を再現できるように設計されたのが、「紐ヨガ」です。

紐ヨガ?という方に、イメージ動画をご紹介します。

1分ありますので、お時間のない方は飛ばしてください。音楽も小さく入ってます。公共の場にいる際はお手数ですが消してください。


2. 紐ヨガの動きと呼吸の一致とリズム

動画をご覧いただくと、私が目を開けた状態で動いているのがわかります。

それなのに、「動く瞑想」と言っています。どういうことでしょう?!

その前に、
「頭ではわかっているのに、体が動かない」
「不安や焦りで思考が止まらない」という状態になることはありませんか?

こうした状態は、頭の考えと実際の動きがズレていることから生じます。

紐ヨガは、動きと呼吸をセットにして動くことで、この不調和をつなぎ直すのです。

ピアノの伴奏とメロディーが重なった音楽になるように、動きと呼吸を重ねてください。

瞑想なのに、目を閉じないの?

動画の私は、目を開けていますが、何か見ているの?

これは、意識的に何かを見ているわけではありません。ただ、開いているだけです。

その代わり、内側では観察という技術が動いています。

「自分の腕が今どう動き、どこの筋肉がどう伸びているのか」という身体の感覚を通して観察しています。

リズムで脳に伝える「安心していいよ」

「動いている感覚」と、意識的な呼吸。

動画では、ずっと同じ動きのリズムを繰り返しています。

それは、このリズムを神経から脳に届けるためです。

脳に無事に届くと、このリズム信号を脳はこう訳すのです。

「もう暴走しなくていいんだ、安全だ」と。

その結果、私たちの感情に安心がつのり、固まって身体がゆるみます。

だから、呼吸があれだけ深くなるのです。

1. 脳の「迷子」をつなぐ、くびき(軛)

しかし、ただ漫然と腕を動かしているわけではないのが紐ヨガ。

脳はいつもの日常動作だと受け取ってしまうからです。

やるべきことを思い出し、昨日の後悔、明日の不安」へと意識を飛ばしていきます。

するとあなたは、どうなる?

動きは紐ヨガでも、頭の中は今と関係ない事柄でいっぱい。

いつもの心と身体がバラバラな状態に戻ってしまいます。

このことを踏まえ、紐ヨガを行うときは両手で紐を持ち、ピンと張った「手応え(テンション)」を感じてください。

動画の冒頭の私も、紐を持った瞬間「キリっ」としています。

これが、意識を強制的に「今、ここ」に戻すのです。

紐の張りが、さまよう脳をつなぎ止める「くびき」になるからです。

ヨガの語源であるサンスクリット語の「ユジュ (yuj)」は、馬をつなぎとめる道具「くびき (軛)」でしたね。

紐ヨガの紐は、五感と心をひとつの場所に集中させる心理的なコントロールを物理的に再現するためのツールなのです。


紐ヨガにご興味のある方へ、体験レッスンをご用意しています。

まずは、こちら「紐ヨガとは」をご覧ください。